面倒でもやるべき!個人事業主が事業資金と生活費を分ける理由と工夫
事業資金と生活費が混在していますが、大丈夫ですか?
どのように工夫すればよいですか?
岐阜の税理士が、こんな質問にお答えします!
そもそも、なぜ事業資金と生活費が混ざってしまうのか?
個人事業主の場合、法人と異なり、事業の主体が「私自身」であるため、
事業の私と生活の私が同一人物という構造になっています。
そのため、
- 事業の拠点と生活の拠点が同じ(法人でもあるかもしれませんが)
- 支出の目的が曖昧になりやすい
といった理由から、事業資金と生活資金が混在しやすいのです。
たとえば、日用品を買ったついでに事業用の備品も購入したり、生活費の財布から交通費を支払ったりすると、
「これは経費?それとも私費?」と後から判別が難しくなります。
無意識でも分けられる仕組みをつくろう
そこで重要なのが、「意識しなくても自然と分けられる仕組み」を整えることです。
以下のような工夫を取り入れることで、日常の中で無理なく資金を分けることができます。
① 事業用の財布を持つ
普段の財布とは別に、事業専用の財布を用意しましょう。
定期的に残高を確認することで、現金管理の精度も上がります。
② 事業用の預金口座を開設する
生活費と事業資金を明確に分けるために、事業専用の銀行口座を開設しましょう。
最近では、個人事業主向けに使いやすいサービスを提供している金融機関も増えています。
③ 事業用クレジットカードを使う
事業用のクレジットカードを作り、現金決済を減らし、クレジットカードでの決済を基本にすると、
現金出納帳の記録が不要になり、経理の手間が大幅に軽減されます。
④ ETCカード・EXカード・交通系ICカードを分ける
移動が多い方は、交通費も事業用カードで管理すると便利です。
経費精算が格段にラクになります。
⑤ ネット通販のアカウントを分ける
Amazonや楽天などのアカウントも、事業用と生活用で分けましょう。
③のクレジットカードと連携させれば、支出の区別が明確になります。
資金を分ける3つのメリット
1. 確定申告がラクになる
生活費と事業費が混在した通帳やレシートを整理する手間が省け、
領収書の仕分けや帳簿づけがスムーズになります。
2. 事業の収支が明確になる
事業が黒字なのか赤字なのか、生活費で補填していないかなど、
経営の実態が数字で見える化されます。
3. 経理書類の信用度が上がる
「事業主貸」「事業主借」が多い帳簿よりも、
事業用の資産・負債が明確な帳簿の方が、金融機関や第三者からの信頼性が高まります。
まとめ:資金を分けることは、経営の第一歩
個人事業主こそ、事業資金と生活資金を明確に分けることが重要です。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、仕組みを整えてしまえば、
日々の管理も確定申告もグッとラクになります。
私自身も、個人事業主用の口座やクレジットカードを活用しています。
もしご興味があれば、実際に使っているサービスや選び方のポイントもご紹介できますので、お気軽にご相談ください。
