「やらない理由」をいかになくすか
私は、慎重派の人間です。細部まで丁寧に、正確に、安全に対応することを大切にしています。税理士という仕事においては、この姿勢が信頼につながり、顧問先の安心にも貢献できるのではないかと考えています。だからこそ、慎重であることは私の強みであり、誇りでもあります。
ただ、ときにはその慎重さが足かせになることもあります。正確性を求めるあまり、行動が遅くなったり、必要以上に慎重になりすぎてしまう。頭では「やったほうがいい」とわかっていても、「失敗したらどうしよう」「もっと準備してからにしよう」といった思考が先に立ち、結果として「やらない理由」を並べてしまうのです。
この思考の癖は、自力だけではなかなか変えられないと感じ、脳科学や心理学の本を多読するようになりました。人間の行動や思考のメカニズムを知ることで、自分の「やらない理由」を少しずつ解消しています。
特に印象的だったのは、「人は不安を避けるために、行動を先延ばしにする」という指摘です。それを知ってからは、「不安だからこそ、まず一歩踏み出す」ことを意識するようになりました。挑戦しない、やらない、安定志向ばかりの思考を少しずつ手放し、「まずやってみる」「やりながら考える」ことを習慣にしようとしています。
いい年齢になって、まだ改善や挑戦、反省ばかりの毎日ですが、それはそれで「初心を忘れていない証」なのかもしれません。最近では、以前よりも柔軟に動けるようになり、気持ちも若返ってきたような気がしています。
「やらない理由」に立ち向かうことは、簡単ではありません。でも、その先には、きっと新しい景色が広がっているはず。そんな思いで、今日も一歩を踏み出しています。
