個人事業の節税ポイント③ 確定申告に向けた早めの準備がカギ
①個人事業主にとって6月は折り返しの月、振り返りのチャンス
個人事業主の課税期間は、1月1日から12月31日までです。6月はそのちょうど折り返しにあたるタイミングとなります。
この時期に一度立ち止まり、前半を振り返りながら、後半の見通しを立てておくことが大切です。
「年明けに慌てて確定申告をしている」という方も多いのではないでしょうか。
日々の業務に追われる中で、経理が後回しになり、気づけば領収書が溜まってしまう。
そして年末や年明けにまとめて処理する、という流れになりがちです。
②年明けに確定申告の準備をする場合の注意点
確定申告の準備を年末や年明けにまとめて行う方法も一つですが、まとめて処理することにはいくつかのデメリットがあります。
・経理の精度が下がる
領収書の紛失や記録漏れ、現金や預金との不一致が起こりやすくなります。現金出納帳と実際の残高が合わなかったり、支払ったはずの領収書が見当たらないといった状況にもなりがちです。
・節税のタイミングを逃す
本来、年内に対応すれば経費や控除として活用できる支出も、タイミングを逃すことで適用できなくなる可能性があります。早い段階で利益予測ができていれば、適切な節税対策を取りやすくなります。
・精神的な負担が大きい
申告作業に追われることで、本来の業務に支障が出ることもあります。申告や納税への焦りが、本業のパフォーマンスに影響しないよう注意が必要です。
③早めに準備するメリット
一方で、早めに準備を進めることには大きなメリットがあります。
・年内にできる節税対策を検討できる
小規模企業共済や経営セーフティ共済、確定拠出年金などは、早めに取り組むほど節税効果を高めやすい制度です。ただし、いずれもその時点での利益状況を把握したうえで判断することが重要です。
・次年度につながる経営判断がしやすくなる
当期の利益が見えてくることで、設備投資や人材採用など、次の一手を具体的に検討しやすくなります。利益を圧迫する要因があれば、早めに対処することも可能です。
・余裕をもって確定申告に取り組める
大きなメリットは、精神的なゆとりが生まれることです。事業には予測しにくい出来事も多いため、本業以外での負担を減らすことが重要です。余裕をもった申告準備は、結果としてQOL(生活の質)の向上にもつながります。
④今からできること
ということで、本日のまとめです。7月に入れば、下半期に突入します。このタイミングで、ぜひ上半期の振り返りとして、領収書の整理や会計入力などを進めておきましょう。
そのためのポイントは、
・完全を目指さず、まずは少しずつでも経理を進める
・「やる気」ではなく「仕組み」で継続できる環境をつくる
・自分で自信がない場合は、早めに税理士へ相談し、依頼できるようにしておく
早い段階で準備を進めることで、心のゆとりにもつながります。
当事務所では、3か月、4か月単位で経理処理を行いますので、経費の漏れ(書類の紛失)に早く気づけます。また、年内に節税対策を実施することができます。
早めにご相談されたい場合は、岐阜の個人事業専門税理士までお気軽にご相談ください。
本記事は、執筆時点の法令や通達等をもとに、一般的な内容としてまとめています。ただし、実際の税務の取扱いは個々の状況によって異なる場合があるため、その正確性や完全性を保証するものではありません。あらかじめご了承ください。
具体的な判断にあたっては、最新の法令等をご確認いただくとともに、税理士などの専門家へご相談いただくことをおすすめいたします。
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